だが、「これだけ延々と拍手が続くのだから神々しい演奏だったに違いない」という思考に進むなら、それは宗教的観念だろう。
興味深いのは、指揮者に関しては高齢者が神格化されるのに対し、ヴァイオリンやピアノでは天才少女や天才少年が話題になる傾向があることだ。

コンサートを商業的に成功させるためには天才神話や巨匠神話は有効であるから、今後も音楽ジャーナリズムは時にそれを煽るだろうし、リスナーの方も神話を作りたがるだろう。
#クラシック音楽館

ブロムシュテットは年齢から考えて最後の来日になる可能性は高い。

だからその最後の姿を目に焼き付けておきたい、という別れを惜しむ気持ちで延々とスタンディングオベーションをする人の気持ちは分かる。

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