自分で撮った動物の写真も時々貼る。
楽しかった。
60年代のニューギニア(オーストラリアからの独立前!)で、「発見」されたばかりの先住民族とともに1ヶ月間暮らした作家の体験記。先住民族の文化や習慣について、というよりも、現地での生活や、現地に招いてくれた人類学者の畑中幸子氏との掛け合いが話の中心となる。文明から隔絶された場所で、女性2人が喧嘩したり笑いあったり、ワーワー言いながら生活を共にした記録。
ニューギニアの山奥に単身踏み入り、現地調査をこなしていく、畑中氏のパワフルさが清々しかった。
#読書
楽しかった。
60年代のニューギニア(オーストラリアからの独立前!)で、「発見」されたばかりの先住民族とともに1ヶ月間暮らした作家の体験記。先住民族の文化や習慣について、というよりも、現地での生活や、現地に招いてくれた人類学者の畑中幸子氏との掛け合いが話の中心となる。文明から隔絶された場所で、女性2人が喧嘩したり笑いあったり、ワーワー言いながら生活を共にした記録。
ニューギニアの山奥に単身踏み入り、現地調査をこなしていく、畑中氏のパワフルさが清々しかった。
#読書
素晴らしい。
中世ドイツ研究の第一人者が『ハーメルの笛吹き男-伝説とその世界-』に続いて著した、中世ドイツにおける庶民生活の素描。農民、共同浴場主、パン屋、牧人、乞食等、当時の社会を構成するの人々の生活を描き出す。ただ職業の解説に留まらず、その背後にある中世的価値観が楽しい。
歴史書からはこぼれ落ちてしまう”その他大勢“の庶民がこんなに面白いとは。
世界史の教科書を参考にしながら読むと、より理解が深まるとおもう。
#読書
素晴らしい。
中世ドイツ研究の第一人者が『ハーメルの笛吹き男-伝説とその世界-』に続いて著した、中世ドイツにおける庶民生活の素描。農民、共同浴場主、パン屋、牧人、乞食等、当時の社会を構成するの人々の生活を描き出す。ただ職業の解説に留まらず、その背後にある中世的価値観が楽しい。
歴史書からはこぼれ落ちてしまう”その他大勢“の庶民がこんなに面白いとは。
世界史の教科書を参考にしながら読むと、より理解が深まるとおもう。
#読書
興味深かった。
「茶柱が立つ日は縁起が良い」とか、「丙午の年に生まれた女性は気が強い」みたいな俗信や迷信について、アマチュア民俗学者が記したエッセイ。初版が1965年ということで、今から60年前の日本における迷信の受容のされ方がわかるのは面白い。
個人的に気に入ったのは次の一節。
"鬼門、裏鬼門も昔の人の科学的な合理主義だったなどと説くのはいけない。根拠はそういう見解とはまったく別なこじつけから出ているのだからである。"
このくだり、60年後のTwitterでもやってたよ。
#読書
興味深かった。
「茶柱が立つ日は縁起が良い」とか、「丙午の年に生まれた女性は気が強い」みたいな俗信や迷信について、アマチュア民俗学者が記したエッセイ。初版が1965年ということで、今から60年前の日本における迷信の受容のされ方がわかるのは面白い。
個人的に気に入ったのは次の一節。
"鬼門、裏鬼門も昔の人の科学的な合理主義だったなどと説くのはいけない。根拠はそういう見解とはまったく別なこじつけから出ているのだからである。"
このくだり、60年後のTwitterでもやってたよ。
#読書
戦国時代。大名や宗教的権威が覇を競い合う時代に、これらの闘争の裏で中世的権威(権門)と癒着した商人と、その特権を打ち破ろうとする新興商人の闘争があった。
そもそも、この時代における「商人」とはどのような人々だったのか?商材は何で、どんな流通路を使用していたのか?現存する裁判資料を中心に、戦国期の商人たちの実像を描く。
公正取引委員会や独占禁止法はおろか、収賄罪という概念すらない時代の商売は興味深い。国境を跨ぐたびに関税を払うのは現代と同じだが、その関所の数が半端ない上に、支配者の都合に振り回される。過酷だ。
#読書
戦国時代。大名や宗教的権威が覇を競い合う時代に、これらの闘争の裏で中世的権威(権門)と癒着した商人と、その特権を打ち破ろうとする新興商人の闘争があった。
そもそも、この時代における「商人」とはどのような人々だったのか?商材は何で、どんな流通路を使用していたのか?現存する裁判資料を中心に、戦国期の商人たちの実像を描く。
公正取引委員会や独占禁止法はおろか、収賄罪という概念すらない時代の商売は興味深い。国境を跨ぐたびに関税を払うのは現代と同じだが、その関所の数が半端ない上に、支配者の都合に振り回される。過酷だ。
#読書
古墳時代における、倭と朝鮮半島諸国との関係を、考古学的証拠から鮮やかに描き出す。
政治的策謀や動乱が渦巻く三国時代の朝鮮半島では、百済や新羅がそれぞれの思惑を胸に倭へと使節団を送り出し、近畿の王権もそれに応えていた。
これらの王権レベルの交渉とは別に貴金属や馬、木材や甲冑の交易が活発に行われ、朝鮮半島と日本列島で人や物が行き来していた。
#読書
古墳時代における、倭と朝鮮半島諸国との関係を、考古学的証拠から鮮やかに描き出す。
政治的策謀や動乱が渦巻く三国時代の朝鮮半島では、百済や新羅がそれぞれの思惑を胸に倭へと使節団を送り出し、近畿の王権もそれに応えていた。
これらの王権レベルの交渉とは別に貴金属や馬、木材や甲冑の交易が活発に行われ、朝鮮半島と日本列島で人や物が行き来していた。
#読書
面白かった。
人形町出身の噺家の三つ葉は、従兄弟からの頼みで落語教室を開講することになる。集まったのは上手く「しゃべる」ことができないせいで、世間と折り合いをつけられない男女四人。彼らは落語を通して少しずつ心を通わせていく。
落語家が主人公の一人称小説なので、地の文が軽快。気が短くて見栄っ張りな江戸っ子の思想を存分に味わえる。
不器用な大人と子供が「自分を変えよう」と足掻き続ける様は胸を打つ。それに対して簡単に解決を示さない作者の真摯な姿勢も好感が持てた。
あと、ヒロインの十河がよかった。
#読書
面白かった。
人形町出身の噺家の三つ葉は、従兄弟からの頼みで落語教室を開講することになる。集まったのは上手く「しゃべる」ことができないせいで、世間と折り合いをつけられない男女四人。彼らは落語を通して少しずつ心を通わせていく。
落語家が主人公の一人称小説なので、地の文が軽快。気が短くて見栄っ張りな江戸っ子の思想を存分に味わえる。
不器用な大人と子供が「自分を変えよう」と足掻き続ける様は胸を打つ。それに対して簡単に解決を示さない作者の真摯な姿勢も好感が持てた。
あと、ヒロインの十河がよかった。
#読書
昭和20年夏、「根こそぎ動員」と呼ばれる徴兵の嵐の中で、3人の男達が召集された。いずれも兵隊には向かないはずの男達は、何故か千島列島の北端、占守島に派遣された。そこに無傷の機甲師団が取り残され、ソ連軍と睨み合っていた。
名も無い兵士の一人一人に人生があり、家族がある。それまでに築き上げたキャリアがあり、妻や子供、両親がいる。丁寧な人物描写がそんな当たり前の事実を容赦なく突きつける。
個人の意思や尊厳が無視され、組織的な殺人に従事させられる、戦争という活動は、やはり異常だ。
#読書
昭和20年夏、「根こそぎ動員」と呼ばれる徴兵の嵐の中で、3人の男達が召集された。いずれも兵隊には向かないはずの男達は、何故か千島列島の北端、占守島に派遣された。そこに無傷の機甲師団が取り残され、ソ連軍と睨み合っていた。
名も無い兵士の一人一人に人生があり、家族がある。それまでに築き上げたキャリアがあり、妻や子供、両親がいる。丁寧な人物描写がそんな当たり前の事実を容赦なく突きつける。
個人の意思や尊厳が無視され、組織的な殺人に従事させられる、戦争という活動は、やはり異常だ。
#読書
敷地面積もあって、展示内容も充実しているのに、なんと、入場無料(ビバ!公営!)
江戸の火消し達の時代から現在の消防組織の成立までの歴史や、これまでの災害から学んだ防災上の教訓まで、豊富な実物展示と共にに学ぶことができる。
明治大正時代に活躍したポンプや、戦前の消防自動車の実物が展示されていて圧巻。
ワンフロア丸ごと使った子供向けの体験コーナーもあって、未就学の子供も楽しめる。
敷地面積もあって、展示内容も充実しているのに、なんと、入場無料(ビバ!公営!)
江戸の火消し達の時代から現在の消防組織の成立までの歴史や、これまでの災害から学んだ防災上の教訓まで、豊富な実物展示と共にに学ぶことができる。
明治大正時代に活躍したポンプや、戦前の消防自動車の実物が展示されていて圧巻。
ワンフロア丸ごと使った子供向けの体験コーナーもあって、未就学の子供も楽しめる。