しかし、そこで〇〇はおもいだしました。このへやは、とびらもまども、すっかりしめきってしまっていたのです。
なんとかひらいてそとにでようとしますが、すずめのからだですから、おおきなまども、とびらも、びくともしません。
しかし、そこで〇〇はおもいだしました。このへやは、とびらもまども、すっかりしめきってしまっていたのです。
なんとかひらいてそとにでようとしますが、すずめのからだですから、おおきなまども、とびらも、びくともしません。
でも、そんなこときにしません。
だって、そらをとべるようになったんですもの。〇〇はしばらくじぶんのへやをとびまわり、ふだんじぶんがしたからみているものたちを、うえからながめます。
じき、とぶのになれてきたら、こんどはそとてでてみようとします。
でも、そんなこときにしません。
だって、そらをとべるようになったんですもの。〇〇はしばらくじぶんのへやをとびまわり、ふだんじぶんがしたからみているものたちを、うえからながめます。
じき、とぶのになれてきたら、こんどはそとてでてみようとします。
ぱたぱた、とてをうごかしてみれば、いまははねになっているそのてがかぜをつかみ、からだがちゅうにうかびはじめます。
(わたし、とんでいるんだわ!)
〇〇はおもわずそうさけんでしまいそうになりました。しかし、〇〇はいま、すずめですから、それはちゅんちゅん、というなきごえとなってへやにひびきわたるばかりです。
ぱたぱた、とてをうごかしてみれば、いまははねになっているそのてがかぜをつかみ、からだがちゅうにうかびはじめます。
(わたし、とんでいるんだわ!)
〇〇はおもわずそうさけんでしまいそうになりました。しかし、〇〇はいま、すずめですから、それはちゅんちゅん、というなきごえとなってへやにひびきわたるばかりです。
つぎにひかりがはれたとき、〇〇は、じぶんがとりになっていることにきがつきました。ずかんでみたことがあります。すずめ、というとりです。
つぎにひかりがはれたとき、〇〇は、じぶんがとりになっていることにきがつきました。ずかんでみたことがあります。すずめ、というとりです。
すると、カガミはこうこたえます。
「もちろんです。それだけのつよいねがいなら、きっとかなえられることでしょう」
そういいおわると、カガミのはなつひかりはさらにつよくなってへやじゅうにひろがり、〇〇までのみこんでしまいます。
すると、カガミはこうこたえます。
「もちろんです。それだけのつよいねがいなら、きっとかなえられることでしょう」
そういいおわると、カガミのはなつひかりはさらにつよくなってへやじゅうにひろがり、〇〇までのみこんでしまいます。
〇〇がこわくなってたすけをよびにいこうとしたそのとき、カガミがはなしはじめます。
「あなたのねがいをずっときいていました。おこしてくれてありがとう。そのねがい、かなえてさしあげましょう」
〇〇はおどろいてあしをとめ、またカガミのほうをみました。そしてこういいました。
「ほんとうに?わたしはおそらをとべるようになるの?」
〇〇がこわくなってたすけをよびにいこうとしたそのとき、カガミがはなしはじめます。
「あなたのねがいをずっときいていました。おこしてくれてありがとう。そのねがい、かなえてさしあげましょう」
〇〇はおどろいてあしをとめ、またカガミのほうをみました。そしてこういいました。
「ほんとうに?わたしはおそらをとべるようになるの?」
〇〇はあわててとびのいて、そしておそるおそるカガミのほうをみました。
そこにはやはりおおきなカガミがありましたが、それはどんどんかがやきをましていくのでした。
〇〇はあわててとびのいて、そしておそるおそるカガミのほうをみました。
そこにはやはりおおきなカガミがありましたが、それはどんどんかがやきをましていくのでした。
〇〇のなみだは、みがいていたカガミのうえに、ポタリ、とおちました。
するととつぜん、カガミがまぶしいひかりにつつまれました。
〇〇のなみだは、みがいていたカガミのうえに、ポタリ、とおちました。
するととつぜん、カガミがまぶしいひかりにつつまれました。
「どうして、どうしておそらへつれていってくれないの?わたしはこんなにもとんでゆきたいのに!」
「どうして、どうしておそらへつれていってくれないの?わたしはこんなにもとんでゆきたいのに!」
しばらくたったあとで、〇〇はだんだん、おとうさんはやっぱりうそをついていたのではないか、とおもうようになりました。カガミはいつまでたってもねがいをきいてはくれなかったのですから。
あるよる、〇〇はカガミをみがくてをとちゅうでとめ、なきだしてしまいました。
しばらくたったあとで、〇〇はだんだん、おとうさんはやっぱりうそをついていたのではないか、とおもうようになりました。カガミはいつまでたってもねがいをきいてはくれなかったのですから。
あるよる、〇〇はカガミをみがくてをとちゅうでとめ、なきだしてしまいました。
それでも、カガミはうんともすんともいいません。
それでも、カガミはうんともすんともいいません。
ねがいはいつもおなじでした。
「カガミさん、カガミさん。わたしはおそらがとびたいの」
ねがいはいつもおなじでした。
「カガミさん、カガミさん。わたしはおそらがとびたいの」
そんなこともしらないで、〇〇はまいにち、カガミにむかってねがいつづけました。また、カガミのことをとてもだいじにしました。
あさおきたらみがいて、おひるになったらみがいて、よるになったらみがいて、そして、ねがいをいうのです。
そんなこともしらないで、〇〇はまいにち、カガミにむかってねがいつづけました。また、カガミのことをとてもだいじにしました。
あさおきたらみがいて、おひるになったらみがいて、よるになったらみがいて、そして、ねがいをいうのです。
ゆめがかなう、というはなしは、〇〇がまいにちじぶんのゆめをカガミにむかっていれば、そのゆめをわすれないでいられるとおもっていったのです。そういういみでは、おとうさんはじっさい、すこしうそつきでした。
ゆめがかなう、というはなしは、〇〇がまいにちじぶんのゆめをカガミにむかっていれば、そのゆめをわすれないでいられるとおもっていったのです。そういういみでは、おとうさんはじっさい、すこしうそつきでした。
じつはおとうさんは、ふつうのカガミをかってきたつもりでした。
じつはおとうさんは、ふつうのカガミをかってきたつもりでした。