ノシ

私は今度の選挙が本当に怖い。この人たちを駆り立てた「空気」がはっきりした形となり、制度の承認を得たパワーを持つことが。

そしてこれが白人家族だったら絶対あんな態度はとらなかっただろうと思うとさらに胸の中に嫌なものが溜まる。
アリガトウと私に繰り返したお父さん。困惑して悲しそうにしていたお母さん、表情をなくして固まっていた女の子。ほんとにごめん。あなたたちはあんな扱い受けるようなことはしていない。
そして私がつらいのは、もうこんなことはないから大丈夫だよと言ってあげられないことだ。この国の社会はすごい速さで変わり始めた。人は平等。困ってる人にはやさしく。礼儀をもって。「みんなちがってみんないい」。今まで教わってきたことは何だったのか。

私がガムテを貸してあげて、住所はブツブツ言いながらレジの女性が対応して、場はなんとか収まった。（店の人は明らかに彼らを追い返したかったので、私の行動が迷惑そうだった）

でもこんなこと今までにあったか？大手コンビニの人が客を怒鳴るなんて。間違えてはいたけれど悪いことは何もしていない。
店の人は二人いて、二人ともがその態度だった。いつもは愛想いい人たちなのに。
これは今の世間の空気がそうさせているのだと思える。こういうことをやってもいいのだ、このヘイトフルな気持ちを表に出していいのだという空気。パンドラの箱が開いたのだと思う。

Little Mazarn／Mustang Island
テキサス州オースティンのデュオ。
ゆったりとした演奏と、穏やかで変幻自在な2人の声の重なり、そしてシンセ、バンジョーなどによるフォーキーで幽玄な（ときに牧歌的にも感じる）ミステリアスな佇まいの魅力。
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