まめ書房 -沖縄の本と工芸-
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まめ書房 -沖縄の本と工芸-
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神戸岡本にて「沖縄の本」を専門に扱う小さな書店です。
新刊・古書の他、沖縄の工芸品や食品なども。
open 11:00〜19:00 / 定休日 水・木
📍神戸市東灘区岡本1-12-26 マンション藤105
📞090-8209-3730
✉️mameshobo@icloud.com
(続き)→ 本書は8つの章で構成され、各章ごとに
・緻密な遺骨発掘作業から浮かび上がる沖縄戦の実態の検証
・遺骨混入土砂を米軍基地建設に使う事への抗議活動の様子
・沖縄大学による戦争遺品のデジタルアーカイブ化の作業
…など、戦後世代が沖縄戦の当事者となるためのヒントが紹介されます。
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具志堅氏を中心とする様々な取り組みを伝えるノンフィクションとして、また戦争の記憶継承と平和教育のあり方を提起する啓蒙書として、大変読み応えある本書。
具志堅氏の自著『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ』や、安田菜津紀氏の『遺骨と祈り』に続けて、ぜひ読んでいただきたい力作です。
November 10, 2025 at 4:44 AM
(続き)→ 本書の内容は、出身地や大学も異なる3人がサメの研究に乗り出し、沖縄に集結するまでの経緯に始まり、人気のジンベエザメや謎多きメガマウスザメ、古代ザメのメガロドンなど様々なサメの不思議な生態を解説。
また謎多きサメ達の飼育や繁殖への挑戦と、そのための驚くべき工夫やアイデアも紹介。
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終章で佐藤氏は、飼育から得た知見を論文や書籍で後世に伝える事の重要性を説くとともに、美ら海は海洋科学への入り口であり、”全ての人が知的好奇心を楽しむ場でありたい”と述べます。
私が思う「本屋の理想の姿」とも重なるこの考えに、目から楯鱗(じゅんりん=サメのウロコ)が落ちました。
November 9, 2025 at 4:32 AM
(続き)→ ①は沖縄島の民謡集。
かぎやで風節・てぃんさぐぬ花・海ぬチンボーラー・唐船ドーイ…と、古典から童謡・遊び歌・祝い歌まで様々なタイプの曲を網羅。
朝ドラ『ちゅらさん』でえりぃが踊った、加那よー節も聴けます。
演者は照喜名朝一・島袋正雄・知名定男・古謝美佐子など豪華な顔ぶれ。
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② は沖縄音楽の源流、八重山・宮古の地謡を集めたマニアックな一枚。
ユンタ・トゥバラーマ・トーガニ・ションカネなど、素朴で力強い労働歌や祈り歌、恋の歌などが並びます。
一部の曲は1963年に現地にて古老の歌を録音した、貴重な音源。
2枚とも店内で試聴できますので、気になる方はぜひ。
November 8, 2025 at 4:09 AM
(続き)→ A4版の大きなサイズいっぱいに広がるカラー写真は、70年代特有のこってりした色合いと広い画角の効果で迫力満点。
戦前と変わらぬ伝統的な村の暮らしから、米軍のゲリラ戦訓練や反米デモまで、当時の沖縄社会の複雑な様相を捉えたこれらの写真は、今や貴重な時代の証言です。
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テキストも、大城立裕氏の書下ろし小説「八重山のクルス」をはじめ、外間守善氏の「おもろ」解説や中島健蔵氏の沖永良部・与論島紀行、さらに丸谷才一氏による沖縄料理の食レポ(ただし新宿の沖縄料理屋にて)まで実に多彩。
雑誌に”力”があった時代ならではの、見応え・読み応えある一冊です。
November 7, 2025 at 5:48 AM
(続き)→ “ありったけの地獄を集めた”と言われた地上戦で、実際に何が起きたのか。
日米両軍は何を意図し、どう動いたのか。
沖縄の住民達は何を思い、どんな体験をしたのか。
膨大な資料や証言に基づく情報が整理され、わかりやすくまとめられています。
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最終章では沖縄戦に対する「認識」や得られた「教訓」を示すと共に、戦争から遠い私達が”自分ごと”として戦争を捉える事の重要性を指摘。
沖縄戦「非体験世代」の研究者ら28名が、様々な想いで沖縄戦と向き合い執筆した本書。
沖縄戦の実相を、多角的かつ明確に浮かび上がらせた力作です。
November 4, 2025 at 4:02 AM
(続き)→ 本書では象棋の駒の役割や動かし方、勝ち筋などを丁寧に解説。
付録の簡易盤と駒を使えば、実際の対戦もできます。
ルールの骨子は将棋やチェスと同一ですが、両軍が川を挟んで向かい合う構図や、師/将(将棋の王/玉)の駒は城の範囲から出られないなど、異なる点も多く興味を引かれます。
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他にも、象棋の由来や知られざる名人の紹介、また象棋以外の昔のゲーム(琉球版人生ゲーム「聖人上」など)についても書かれており、”遊び”を通して見える沖縄やアジアの歴史に関心を持たせてくれる、ユニークで楽しい一冊です。
読めばきっと、象棋で遊んでみたくなるでしょう。
November 3, 2025 at 4:17 AM
(続き)→ そしてインタビュー記事には、映画『風のマジム』主演の伊藤沙莉さんと芳賀薫監督、オルタナティブスクール「琉球GLOCALキッズ」主催の山元淑乃さん、Awichら沖縄のミュージシャンのMVを制作する與那覇浩平さんが登場。
こちらの記事にもぜひご注目を。
November 2, 2025 at 3:46 AM
(続き)→ タイトルは『市場と野苺』。
歴史を刻みながら変化する那覇の市場の風景や、新城和博さんの詩「いちゅび小(ぐゎー)〜野いちごの歌」に触発されて描かれたリトグラフからは、茂木さんの繊細で優しい眼差しが感じられます。
どうぞお楽しみに!
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期間:11月28日(金)〜12月3日(水)
11:00〜19:00/期間中無休
作家在廊予定:11月28・29日
October 31, 2025 at 5:25 AM
(続き)→ そして昨日に続き今日も若山さんが在廊中です、ぜひ会いにいらしてください😊
会期:2025年 10月29日(水)まで
11:00~19:00 期間中無休
作家在廊日:本日26日(日) まで
October 26, 2025 at 2:35 AM