「恋愛感情がわからない」という玲のありかたは、否定されるべきものではない彼自身のアイデンティティとして最後まで描かれています（ということを殊更に言う必要も本当はないのですが、未読の作品については心配する人もいると思うので）。そのうえでふたりが辿り着いた関係のかたち、お話の閉じ方が本当に素敵で、読み終えたら「自分にとって大切な作品」にならざるをえないような、そんな漫画でした。

昔住んでいた街に引っ越してきた高校生の燦吏（あきさと）は、小学生のとき一時の交流をした男子・玲（ほまれ）と転入先で再会する。昔から玲に片思いしていた燦吏はその思いを募らせるが、玲は「『人を好きになる』って全然わかんない」と告げる。……というストーリー。

玲が、「人を好きになる」感覚がわからないゆえに傷ついてきた過去がこまやかに描かれるところはとても切ない。同時に、そんな玲のありのままを尊重して大切に思う燦吏の思いにも胸を打たれる。燦吏を取り巻く軽音楽部の仲間たちも魅力的。

続編制作と前作の円盤化が決定したお祝いで
非公開になっていた単行本1巻分までが19日まで期間限定で再公開されています🎬
この機会によかったら読んでいただけたら嬉しいです✨
#創作BL
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すずり街先生、ありがとうございます！☺️