Fumiko Miura
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Fumiko Miura
@fumingonl.bsky.social
海抜マイナス6m地点の住人。2023年1月にオランダ語で本を出版しました。

Auteur 'Polderjapanner' (2023) Uitgeverij Van Oorschot
https://www.vanoorschot.nl/writers/fumiko-miura/

Rotterdam, The Netherlands
今、福沢諭吉がヨーロッパに来た時の使節団の話を読んでいるのですが、諭吉は幕末にフェイエノールトに来ていたのか~と胸熱😭
もちろんその頃にはフェイエノールトのサッカー場は無く、製鉄所を視察に来たそうですが😆

オランダに来た時に至るところで熱烈歓迎されている様子が伝わってくる(前寄港地のイギリスではそれほどの歓迎ぶりではなかったようなので余計に)。野次馬の凄まじさも記録されている。
そりゃ19世紀のオランダにいきなりサムライたちが現れたら、一目見てみたいよね。その気持ちはめっちゃ分かる。
November 13, 2025 at 10:22 AM
『いきの構造』九鬼周造著 #読了

書評家の三宅香帆さんがお勧めされていた本書、読んでみました。
「お姉さん、イキだねぇ〜」というときの“イキ“って一体なんなんだ?という疑問を、イキという言葉が発生した江戸の花街から出発し、哲学の観点から分析している本書。

イキは日本固有の概念だということを外国語や西洋文化との比較から炙り出し、イキの意識を構成する三要素は①媚態②意気地③諦め、と分析する。イキを6面体図形を用いて解き明かしているのが斬新。

私的に面白かったのが、着物の模様をイキという概念を使って説明しているところ。
November 6, 2025 at 10:16 AM
「あの戦争」は何だったのか 辻田真佐憲著 #読了

「あの戦争」を、大東亜戦争か、アジア・太平洋戦争か、第二次世界大戦と呼ぶべきか。それが始まったとするのは真珠湾攻撃を境にか、日中戦争か、満州事変か、それとも幕末まで遡るべきか。

そして、あの戦争に至るまでの過程で、日本はどこで間違えたのか?

著者は日本が戦時中に侵攻したアジア各国の戦争博物館を訪ね、各国で日本軍の行いがどのように評価されているかを調べ、その国の政治的な意図を読み解いていく。また、日本国内の戦争史料館を訪ね様々な立場から戦争解釈の現状を見ていく。

日本に際立っているのは、明らかな戦争責任者の不在(イタリアはムッソリーニ、
October 31, 2025 at 5:12 PM
五目豆なんて出来合いを買うもの、と思っていたけど、お土産で『すき昆布』 という物を初めてもらって、なんとかこれを美味しく食べる方法はないかなーと探したら、五目豆に入れてもいいということで、中華スーパーで乾燥大豆と蓮根が手に入るので作ってみたら、大量に美味しくできた。得した気分。
October 16, 2025 at 8:10 PM
今日は朝からデカ鍋におでんと五目豆を仕込んでいた。明日の私がラクになるように。

今季のドラマ『だったら、あんたが作ってみろよ』を子と見始めて、かなり気に入ってるんだけど、この写真を子に送ったら
「ありがとう。でも、全体的に茶色いなぁ。顆粒だしなんか使ってないよね。」
と海老原勝男リアクションが返ってきた😂
October 16, 2025 at 8:02 PM
中には”John Mung(ジョン・マン)”と署名が入った絵もあり、それはジョン万次郎直筆だそう。薄い本ながら、二人のイラストの写真が豊富で見ごたえがある。

こうして現代語訳を読んでみると、十数年の漂泊生活が比較的淡々と語られている印象を受ける。昭和に書かれた小説を読むと、漂流中の苦しみをひりひりと感じるのだが、そういう脚色はほぼ無い。お役所の記録のための聞き取り調査書なので、当然と言えば当然なのだが。地名のカタカナ表記が今と全然違って味がある(オアフはオアッホー、カリフォルニアはキヤレフォネなど)。

ジョン万次郎は若かったせいもあるのか、最初に拾ってくれた船の船長や各所で可愛がられていた
October 14, 2025 at 12:08 PM
『漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく)』ジョン万次郎 述/河田小龍 記

天保十二年(1841年)、土佐の5人の漁師が室戸岬沖から黒潮に流され漂流し、アメリカの捕鯨船に救出された。1人は怪我が原因で客死、もう1人はハワイに留まり、残り3人が十数年後に日本に帰還した。そのうちの1人がかの有名なジョン万次郎だ。

この本は、ジョン万次郎が遭難から帰国の顛末を土佐藩の絵師・河田小龍に語り、河田が記録、製本し土佐藩主に献上したものの写本を基に、現代語訳されたもの。彼らを救出した船の絵や、ハワイやアメリカ本土の風俗の絵は、ジョン万次郎の説明をもとに河田が描いたものらしい。
October 14, 2025 at 12:07 PM
『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』富永京子著 #読了

“世の中はひとりでに変わっていくわけではない。必ず変えた人々がいる”

私たちの社会はあまり変わっていないように見えて、実はどのように変化しているのか。その変化の裏にはどのような人々や力が働いているのか。1960年代から始まった社会運動研究が時代を追って発展していく過程を、社会運動の研究者富永京子先生が分かりやすく紐解いてくれている新書です。しかし、本書は学術研究の流れを追うだけに留まりません。

社会運動は意識高い系がやること、デモをやる人は過激で怖い、普通の人には関係ない、という思い込みを捨て去り、実は社会運動は
October 12, 2025 at 11:15 AM
占い祈祷師のチラシが家の郵便ポストに入ってたの、何年ぶりだろう!
前は大体ヒンドゥスタン系の祈祷師だったけど、ミスタームスタファ、フランス語もできるからモロッコ系かな。新しいトレンド。

人間関係や恋愛のあらゆるお悩み解決だけでなく、運転免許試験にも合格させてくれるらしい😅
結果は100%保証、10 日以内に効果あらわる、だそうな。 祈祷師のお陰で合格した人が公道を運転してたら怖いわ~。
October 12, 2025 at 6:47 AM
本格的にリサーチを始める前に、拙著を読んでくださったそうで、参考文献に載せてくれていた。これはちょっと自慢してもよかろう。

こうやって読んでもらえて、何かの役に立っているなら、恥を忍んで本を書いた甲斐があったな~としみじみ思う。
September 21, 2025 at 5:58 PM
シーボルトの娘、楠本稲の生涯を書いたオランダ語の本が出版されたので、ブックプレゼンテーションに行ってきました。著者はオランダを代表する歴史小説のベストセラー作家Annejet van der Zijlさん。

ライデンのシーボルト博物館や長崎市、多数の専門家の協力を得て書かれており、シーボルトとお稲の生涯だけでなく日蘭の歴史や文化的な背景も深く掘り下げられています。オランダの一般書には珍しくカラー写真も豊富。

特に日本に興味のある人以外は、オランダ人でも出島の存在を知らない人が多いので、この本のお陰で注目を集めるかも。
September 21, 2025 at 5:53 PM
ただ今ドラマモードに入っていて、続いてシチリア島の最後の貴族の終焉を描いた『山猫』を見た。これは昔のヴィスコンティ映画、アラン・ドロン版のリメイクらしい。
イタリア統一の歴史的経緯を全く知らなかったので興味深かったが、結局、ガリバルディ率いる平民の軍隊が市民革命だ!と勝ち鬨を挙げても、組織の中では貴族のお坊ちゃまが奉られ、戦いが落ち着いて議会制度が整ってくると、政治で重要なポジションを握っていくのはまた旧貴族という、やるせなさを感じた。
September 19, 2025 at 9:03 AM
途中でハラハラドキドキしすぎて見れなくなって止まっていた、Netflixの『百年の孤独』を最後まで見た。
大学生の時に夢中になって原作を読んだ覚えはあるけど、あれ?こんな話だったっけ?ってくらい覚えていなかった。が、ドラマでは物語を貫く一本の糸がブエンディア家の女将ウルスラで、ウルスラ役の女優さんの演技が、こういう女性が居たことを容易に想像させるような演技で非常に良い。アウレリャノ役も人格の変貌ぶりを目力で表現できるいい役者さんだった。
土を喰う女や錬金術師、死者の亡霊、そして葬儀の日に街を埋め尽くす黄色い花など、私が好きな中南米もの要素がぎっしり詰まっていて素晴らしい視聴時間でした。
September 18, 2025 at 9:48 AM
途中で怖くなって中断していたペドロ・パラモをやっと今日の昼間に見終えた。
あんな血も涙もない残虐な男の心を唯一虜にしていたのは、少年期の初恋の相手とは。このあいだ読んだ1Q84も、結局小学生の時の恋が人生を貫いていて共通点を感じたが、初恋とはそんなに強力なものなのかね。
しかし、メキシコの高校生はこんなストーリーを学校の国語で読まされているのか。
September 16, 2025 at 6:09 PM
昨日、独眼竜政宗をビンジウォッチしていて、北大路欣也って全国に出回っている五月人形のプロトタイプみたいな整った顔だな~と思った。絵に描いたような金太郎顔。
リアルタイムで独眼竜政宗が放送されていた頃は子どもだったから全然興味がなくて、世間で盛り上がってたのは知っていても実際見てなかったんだけど、今見ると面白いな。今でも東北地方のことをほとんど知らないので、勉強になる。
September 15, 2025 at 7:40 PM
『宝島』真藤順丈著

1952年。サンフランシスコ講和条約が発効し日本は主権を取り戻したが、沖縄は米国の支配下に置かれた。米軍の基地が拡大する沖縄本島では、”戦果アギヤー”が米軍の鼻を明かすように基地から物資を盗み出し、貧困にあえぐ島民に物資を分配していた。

物語の主人公はコザの英雄オンちゃん、その弟のレイ、幼馴染のグスク、ヤマコ。ある夜、嘉手納基地から物資を盗み出すために侵入した無敵のオンちゃんが、消息を絶った。残された三人はオンちゃんの居所を突き止めるために奔走するが…。

基地の街を背景にした血湧き肉踊るようなバイオレンス、消えたコザの英雄の追跡や諜報員の暗躍などミステリー要素も備えた
September 3, 2025 at 7:32 PM
日本で毎日のように甘いものを食べてたので、オランダに戻ってきて節制生活に入るのが辛い。

今回は和のスイーツをたくさん食べたけど、一番多く食べたのはチョコモナカジャンボ。
August 29, 2025 at 9:11 AM
『ババヤガの夜』王谷晶著 #読了

単純に怖いのが苦手なので普段からミステリーは全く読まないんだけど、日本人作家初のダガー賞受賞ということで読んでみました。新宿の紀伊国屋でサイン本を入手。

暴力シーンは、うぉっ痛い!と片目を瞑りながら読みましたが、終盤のどんでん返しが予期せぬ鮮やかさ、スカっとしました。
主人公新道依子と極道の娘内樹尚子。初めは水と油のような二人が次第に名前の付けられない深い関係になっていく。女性二人の関係の深まりを描くのに、こんな物語の組み立て方で描くことができるのかと感嘆しました。
August 28, 2025 at 6:14 PM
Temple Stay玉林寺 in 佐渡島

真言宗智山派のお寺の民泊。人懐っこくて可愛い秋田犬のサンくんが出迎えてくれる。
朝のお勤めに参加してお経を唱え、お話を聞き、茶粥の朝御飯をいただいた。
ギャーテーギャーテーハラギャーテーは、ゴーゴーレッツゴーみんなで幸せになろう、って解釈が良かった。

寂れた寺を改修して、ここまで素敵な場所にされたなんて尊敬。ここでも町おこしに必要なのはセンスとやる気とマンパワーと金だな、と痛感。
August 17, 2025 at 11:43 PM
佐渡のフランス料理屋LA PAGODA

こういう古民家とは呼べないような古い家を驚くほどセンス良く改装している。そのセンスってどこから湧いてくるのだろう?と考えてしまうことしきり。
薪で焼いたピザが美味しかった。食器やカトラリーも含め全てがセンスの塊。
August 17, 2025 at 11:25 PM
北沢浮遊選鉱所跡

ここはラッキーなことに世界遺産登録で盛り上がっていて観光の目玉になれたわけだけど、これだけの巨大産業施設が打ち捨てられたままになっていたのって、企業は責任を取らなくてもいいのだろうか🤔と、考えてしまった。
島の廃屋、廃ホテルを見ていても思うが、作るまでのことはみんな真剣に考えるんだけど、建物が使命を終えた後のことって、建てる時には考えないのってどうなのよ?と。

軍艦島もそうだけど、今は廃墟ブームで観光資源を装えるけど、三菱マテリアルは更地にして返還しなくてもいいのはなぜだ?アパートだって現状回復して返さなきゃいけないのに。
August 16, 2025 at 7:59 AM
佐渡金山を見てきました。
思いの外、順路や展示がしっかりと作られていて、世界遺産に登録されるために相当地元の人たちが頑張ったんだろうなと伝わってきました。
江戸時代の坑道と明治以降の坑道が別ルートになっていて、両方見られるのがいい。

最盛期には多く見積もって5万人もの人がこの相川地区に集まっていたなんて、今では信じられない。日本にもゴールドラッシュの時代があったんだな。

佐渡とは全然関係ないけど、私の頭の中には『海に眠るダイヤモンド』の斎藤工が再生されていた。
August 16, 2025 at 7:47 AM
ルーマニアの歴史を繰り返すのか...
August 10, 2025 at 2:00 PM
さっきはたまたま入った居酒屋が、まさにたっぷり、やすい、うまいで最高だった。
JRA場外馬券売場の近くなので競馬の中継が流れていて競馬ギャンブラーが常客の店だけど、3Fは禁煙でゆっくり食事ができる。スクリーン3台で競馬が流れているが...。
やっぱり関西の店は断然うまいなぁ。
August 10, 2025 at 7:15 AM
映画『国宝』、やっと見てきました。
日本に来る前に吉田修一の原作を読んで予習しておいたのですが、ストーリーが頭に入っていたので、映像に集中することができて良かったです。説明的な台詞も少なかったので、小説を読んでないと映画を一見しただけでは人間関係が把握しにくかったかも。

吉沢亮も横浜流星もこの映画のために本当に良くここまで芸を仕上げたなと驚嘆。歌舞伎の舞台で見たらまた違うのかもしれないけど、スクリーン上での感情溢れるクローズアップの表情や、娘二人道成寺と曽根崎心中での命懸けの演技、鷺娘の最期などの映像が素晴らしかった。
一人一人の人生が濃密すぎて、3時間と少しの上映時間でも足りないくらい。
July 29, 2025 at 2:56 PM