高2と『2001年宇宙の旅』を鑑賞
「猿が確実に人間の骨格でウケる。腰の位置たけえ」
「骨かっこいい」
「全部の画面がおしゃれすぎん？絵画じゃん。多感な時期に見てよかったー！」
「HALかわいい！ガチ恋枠？」
「え、HALこわいこわいこの映画ホラーなの？」
「（木星のモノリス接近後）なにこれCG？かっこよすぎんだけど。60年代なのにこないだ見たトイストーリーよりCGすごい。メイキング映像見たい」
「今までいろんな映画見たけど見たことないかっこよさだわ」
「応援上映ないの？」
「モノリス！平べったい！ウケる！」

ある詩人の文章を学校で読まされた長女
「お母さん知ってるこの人」
「知ってる」
「ええ！なんで知ってるの？好きなの？」
「若い女性に人気とは聞いてるけど」
「あーよかった、お母さんが好きだったらどうしようと思って。すべてがうっすら気に食わない文章でさあ。失恋ソングのコメント欄みたい。推しが結婚して病んだジャニオタが書いた長文みたい。女、女さん、もはや女さんだよこれは」
「あんたしょうもない文章ばっか読みすぎだよ」

高1「お母さん、きょうだい児って知ってる？知ってるか。ネットで最近知ったんだけどさ、私も児ってこと？児、児、児ってなんだよ。児じゃねえし。勝手に名前つけんなよ。あとZ世代もダサすぎる。Ｚってなんだよ。ネタでしか名乗れないよ。絶対おじさんが考えた」

わけがわからないくらいやること考えることが多すぎて絶対いくつかの締切遅れるとおもう。おもうけど次女が卓球やりたいと言ったらやらなきゃいけないし、長女が学校の小論文やディベートの相談をもちかけてきたら全力でこたえなければならないとおもう。そしてすべてがさらに遅れてゆく

松本人志のことを悲しんでいる高1。「一番悲しかったのは女の職業を書いたあのメモだよ。『アルジャーノンに花束を』の終盤みたいでさ…あの天才がひらがなで「べんごし」って書くようになっちゃうとかさ…せつなくならない…？」