映画も原作も、孤独や欲望を鮮やかに描いている点が共通してて、必死にパフォーマンスする「醜さ」を自覚している主人公のメタ的な視点が胸を抉った。なんか不思議な小説なので、バロウズのあとがきと、編者による解説のおかげでようやくポイントが分かった気がする。おもしろかったのは、この作品がどの程度「クィア」なのかという点。題名からクィアなのですごくクィアかと思いきや、薬物中毒の話でもあり、クィアネスだけについての物語ではないよね、と。あと青年性愛とか、南アメリカなどに対する植民地主義的視点が原作はけっこう出てるけど、映画では削られている。これは現代に映像化したときナラティブがブレるから編集したのだろうが、
映画も原作も、孤独や欲望を鮮やかに描いている点が共通してて、必死にパフォーマンスする「醜さ」を自覚している主人公のメタ的な視点が胸を抉った。なんか不思議な小説なので、バロウズのあとがきと、編者による解説のおかげでようやくポイントが分かった気がする。おもしろかったのは、この作品がどの程度「クィア」なのかという点。題名からクィアなのですごくクィアかと思いきや、薬物中毒の話でもあり、クィアネスだけについての物語ではないよね、と。あと青年性愛とか、南アメリカなどに対する植民地主義的視点が原作はけっこう出てるけど、映画では削られている。これは現代に映像化したときナラティブがブレるから編集したのだろうが、