宮田
LightNews LightNews
banner
bjq8m.bsky.social
宮田
@bjq8m.bsky.social
29 followers 36 following 2.7K posts
ジョー仁相手絶対固定
Posts Replies Media Videos
bjq8m.bsky.social
原稿中のランダム再生の結果という感じ
December 4, 2025 at 12:22 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁初書きと今　成長は感じられるのでは
December 3, 2025 at 2:44 PM
bjq8m.bsky.social
案の定めちゃくちゃに良かった
November 28, 2025 at 7:48 AM
bjq8m.bsky.social
久しぶり‼️
November 28, 2025 at 2:43 AM
bjq8m.bsky.social
ゾンビランドサガ、予告情報以外完全ミリしらだったんだけどめちゃくちゃ楽しかった‼️すげえちゃんとSF（サガ・ファイト）で初の轟音これで良かったし、爆発より破壊より歓声が一番でかい気がするのでキンプリで見る時耳やばいかもしれん　佐賀知らないけど明らかに明確な各地が景気良く爆破されていったので夏映画みたいなロケ地巡りができそうでいい
私はチェンソーだとハロウィンちゃんがめちゃくちゃに好きなのですが、察してください　もっかい予告やってくれよ紫全振するから
November 27, 2025 at 11:50 AM
bjq8m.bsky.social
すみません　私の興奮を見ていただいてもいいですか？ありがとう
November 26, 2025 at 4:09 PM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「お揃い」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「ジョージ！　なんだ〝これ〟は！！」 　仁がジョージをものすごい勢いで叩き起こす。ジョージが目覚めると、寝ぼけた視界に仁の手が突き出された。仁の左手薬指に、ぐるっと赤い跡があった。不揃いででこぼことしたそれは、おそらく噛み跡であった。 　〝これ〟を見つけた仁は、昨夜のことを思い出しながらこめかみをさする。初めての感触や感覚についていくのに必死で、指を噛まれたことなんて覚えていなかった。行為中に気がつけば止めるに決まっているのに。 　ジョージはおろおろと反省の色を見せながら、事実を口にする。 「総帥が『おれをお前のものにしてみろ』って言ったんですよ」 「はァ！？」 　青天の霹靂。仁の背は勢いよく伸びて、口は大きく開いたままである。あ、これ、覚えてねーんだな、とジョージは確信する。不機嫌になったらたまらないけど、あの出来事をなかったことにされるのはもっとたまらないのでジョージは口ごもりながら続ける。 「その、してるとき……こんなに夢中になっているオレを馬鹿みたいだって笑って、一人に夢中になるならその一人を自分のものにしてみろって感じで、先ほどの発言をされて、マシタ」 　仁は顔や耳だけでなく肩までとっくに真っ赤で、半分パニックになっていた。目には涙が浮かんで、ぶるぶると体が震える。自分がそう言ったことを信じられないが、自分にその考えがあったことは確かで、ジョージがそれを悟るほどに賢いとは考えられないので、やはりジョージの言っていることはウソではないのだろう。 　ジョージは突きつけられた左手を持つと、薬指をじっと見ながら「まだ痛みますか」と聞いた。仁がいや、と否定すると、ジョージはその傷跡をべろりと舐めた。仁から小さく反射的な悲鳴が漏れる。傷跡はすっかりかさぶたになっていて唾液が染みるはずがないのに、赤い跡はじくじくと痛むような気がして、頭がくらくらとした。 　ジョージは指の根本を舐めてから、指全体を口にもぐもぐと迎え入れる。仁はその行為が昨夜の出来事を思い出させるようで、指を引き抜こうと力を入れるが、ジョージは両手がかりで片手を静止していて叶わなかった。ジョージは真剣に仁の指を舐っている。 「……赤ん坊のようだな」 　悔し紛れに仁が鼻で笑うと、ジョージは唇の中から唾液まみれの指を出す。ちゅぽ、と音がして、それが仁には恥ずかしくてたまらなかった。顔は平静を保っていたが。 「血を出すほど噛んじゃって、すみませんでした。もっといろいろ、優しく……」 「左手を出せ」 　ジョージは何も考えずにすぐ左手を仁の手の上に置く。よくしつけられた犬のようだった。仁はジョージの左手を掴むと、薬指を口に含む。 「痛ッ」 　ジョージが悲鳴をあげると、ジョージの左手はとっくに自由になっていた。薬指の第二関節と第三関節の間には、噛み跡。皮膚がまだらにへこんで、円形を作っている。 「数分で皮膚の跡はなくなるだろうが、しばらくは俺と一緒だ」 「お揃い♡ってことですね♡♡♡」 　ジョージは上機嫌に自分の左手にキスをする。視覚化された仁からの束縛のようで、数分でなくなってしまうことが惜しくてたまらなかった。まあ仁みたいに残ったら仕事に支障あってやばいんだけど。ジョージは仁の歯並びの良さにうっとりとする。 　一応は引退の身で仕事に支障が出ないはずの法月仁総帥は、赤い跡を太めの指輪で隠すことにした。手袋でも良かったが、タブレット操作のための指ぬきグローブが仁の美的感覚に合わなかったのだ。そのために「婚約者でも出来たんですか」と聞いた真田がとばっちりにあうのは、仕方のないことだった。
November 26, 2025 at 9:56 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「ご褒美」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　へとへとに疲れたジョージは、自分の楽屋のドアが開いていることに気が付いて舌打ちをした。自分のカギの締め忘れで何かを見られたり盗まれたりしていれば最悪だし、関係者が勝手に入っているのはもっと最悪。ジョージは乱暴に扉を開く。 　ジョージは目を丸くする。仁が楽屋の真ん中のソファに我が物顔で座ってタブレットを見ていたから。 「ボクの仕事ぶり見に来てくれたんですかあ？　ジョージ感激♡」 　ジョージは先ほどまでの不機嫌を勢いよく蹴とばすように、走って総帥の隣に移動する。仁が頷いたので、ジョージは許可を得たと思って座る。ジョージの膝が仁に向けられたので、仁は座りなおして少しだけ距離をとった。腕を組みながら絞り出すように言葉を口にする。 「……よくやった」 　先日、シュワルツローズ生の中で感染症が大流行していることが発覚した。発熱、頭痛、関節痛、鼻水、喉の痛み、嘔吐、腹痛……様々な症状を訴える彼らは、初めてのライブに向けて少し無理をしていた。タカユキの体調不良による早退はいつものこととして特別な対応がされなかったが、残されたウイルスは免疫力の落ちたＹＭＴ２９には十分な打撃だったのだ。免疫力が高いのか親密な人間がいなかったからか唯一元気なのは ジョージだけであった。シュワルツローズ生選抜（ほぼＹＭＴ２９単独）ライブの予定は、急遽ジョージソロライブに変更。チケットトレードは大きく動いたが、やはり返金を求めるファンも多かった。仁はその言葉こそ口にしなかったがショーマストゴーオン。来なかった、来ても満足できなかった場合は返金請求に応じるとした。要するに、ジョージが他のメンバー目当ての客を満足させて返金の必要をなくした。返金の負担をカバーできるほど、ＹＭＴ２９が採算をとれる予定はない。まずファーストライブで数字を出せなければ、二回目にもつながらないのである。そこで、グループの将来も背負ってジョージはステージに立った。休憩を挟んで二時間半、一人でスポットライトを浴び続けたのだ。 　チケットの返金は想定の１／３以下。ジョージのグッズは完売。再販も決定した。ファンが帰宅している様子をカメラから見ても、満足度は高いことがひしひしと伝わってくる。 　ジョージは限界を超えた肉体がけいれんしているのを忘れるほどに、仁の「よくやった」の一言を噛みしめる。ぎゅうっと自分のズボンを握りしめて、もっとを求めた。 「ジョージ、ご褒美、欲しいなぁ～♡」 「一般人の、日常の褒美とはなんだ？」 「んー、メイクさんが言ってたのは、割高なコンビニスイーツを買って帰るとか、ちょっとグレードアップした日用品買うとか？」 　ジョージは自分の鼓動で体がものすごい地震のように動いているんじゃないかと心配になった。仁からご褒美をご褒美としてもらえるかもしれない、オレの願いをかなえてもらえるかもしれない。ジョージにとって総帥にジョージが認められる最上級だった。 「でもジョージ、買いたいものは自分で買えますし、総帥にしかできないお願いがあるんです」 「……聞くだけの可能性もあるが」 　構いません！　とジョージは言い切って、ふぅと一呼吸おいてから口を開く。 「今度の写真集撮影、海外ロケがよくて、総帥も付いてきてほしいです」 「正しく言い換えると？」 「総帥と海外デートしたいです！」 「よろしい」 　撮影には二種類ある。スタジオ撮影とロケ撮影で、ジョージにとって後者の機会はほとんどなかった。求められた仕事以上のことをやりきった今、お願いするほかなかった。デビュー五周年記念の節目に写真集を刊行する予定はジョージ自身も知っていた。 「まあ、シュワルツローズには専属カメラマンも機材も揃っている。わざわざロケに行くメリットはない。だから、それはあくまで褒美だ。国内での仕事をストップする以上、求める成果は大きいぞ。それは覚悟のうちだろう？」 「もちろんですゥ～！」 　ジョージは仁の胸元に飛び込む。仁はソファの背に乗せていた手をジョージの方へ回す。ジョージはこれ以上ない笑顔で仁へ顔を摺り寄せた。仁は、パスポート取得を含めた今後のスケジュールについて勘案していて、ジョージのほうを見ないままだった。それでも、それがジョージにとっては最高の褒美の一部であった。抱き着いても叱責がなく、触れることを許されているのだから。
November 26, 2025 at 4:54 AM
bjq8m.bsky.social
ジョージと仁
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「〇〇初め」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　部屋にずらーっと並べられた長い半紙。その中心に一心に墨をするジョージがいる。ジョージは宿題である書き初めの真っ最中であった。 「お前、字が下手なのに書道はうまいんだな」 　部屋に入ってきた仁は半紙の一枚を持って、じっくり眺める。『夢の実現』は文字ごとのバランスが整っていて、とめ、はね、はらいが完璧だった。筆の運びを感じさせる躍動感があり、緩急がジョージの隠された真面目さを表現しているようだ。 「これはジョージのマル秘情報なんですけどォ～実家の近所でおばあちゃんが開いてた書道教室に六年間通ったんです！」 　ジョージはこっちが今のところ一番うまくできたんです～と一枚の半紙を指さす。仁はふむ、と頷く。確かに、その一枚が並べられた半紙の中で最も全体のバランスが良かった。ジョージの書き殴ったような普段の文字からは想像できないほど立派な仕上がりである。格付けバラエティー番組でこの特技を披露するのはジョージのキャラとのギャップが産まれて良いかもしれない、と仁は考える。繁忙期が終わった時期のほうが話題になるだろうから、あのイベントが終わったら……。 「総帥もなんか書いてきませんかあ？　この一枚で終わらせようと思ってたんですけど、墨汁出しすぎちゃったので」 　ジョージは筆を動かす。まっしろい所にするすると黒い線が引かれていく。仁は少し懐かしい気持ちになって「私の作品は高いぞ」と口に出した。 　ジョージが書き終わった半紙を新聞紙の上に移動させて、新しい半紙のしわを文鎮で伸ばす。乾いた半紙を重ねて、仁が歩く道を作ると手招きした。仁が少し深い呼吸をすると、墨の匂いが鼻を突き抜ける。下敷きの前に膝をつくと、仁は筆をとる。 「『夢の実現』か……お前の夢はなんだ？」 　仁が跪いているのを間近で見ることは今後ないんだろうな、とぼんやりしていたジョージは突然の質問に肩を上げる。 「エ！　そりゃあ、誰もが認めるナンバーワントッププリズムスタァになることですよ♡　もちろん総帥のご指導ご鞭撻のおかげで♡」 　ジョージはいつもの媚びへつらった笑顔を浮かべている。仁は書き終えた『夢』をじっと見ながらつぶやく。 「……本当は？」 　筆を運びだすと、十何年ぶりの感覚がよみがえってきて仁の肌は粟立つ。墨を含んだ独特の筆の重みも、紙にひっかかる毛筆の音も、少年だったころぶりだった。仁は集中していたが、ジョージの声は鮮明に聞こえている。 「ホントですよ。疑ってるんですか？」 「口ではどうとでも言える。本当のお前の夢、根源の欲求はなんなのか……いまだに掴めん」 「ジョージは、一番になりたいだけですよ。それだけです」 　仁が見上げればジョージの表情はわかるのだが、それよりも『現』を完成させるほうが優先された。ジョージの声色は真実味を帯びていて、それが本当でも嘘でも仁にはどうでもよかったからだ。嘘だって真実であることに変わりはない。仁は筆を止めてから、丁寧にはねる。 「すごおい♡　総帥は達筆ですねえ～♡」 　ジョージは仕上がりの綺麗さに感嘆の声を漏らす。そして様子を伺いながら聞いた。 「あの、ちなみに名前も書いてもらうことって……」 「次のミーティングがある。それはお前が処理しておけ」 　仁は立ち上がって、スタスタと廊下へ進む。ジョージは仁の書き初めが手に入った喜びで飛び跳ねそうになるのを必死に抑える。署名があったらもっと最高だったけど、仁の文字をオレの部屋に飾れるんじゃ！　ジョージの腕には力が入ってぶるぶると震え、それを我慢しようとしているうちに仁は部屋を出ていった。ジョージは脊髄反射のよう に「はいはーい♡」と返事ができているので、仁は機嫌を損ねていない。 　一人の廊下で自分の手を見ると指先に墨がついていた。手を嗅ぐと、墨独特の匂いがする。あの部屋で手を洗っておくべきだったと仁は眉を顰める。 　それにしても、トリオンフ校で『夢の実現』を書き初めしろと冬休みの宿題が出されているとは知らなかった。随分と趣味がいいじゃないか、と仁は口角を上げた。シュワルツローズファンクラブ限定サイトに掲載する計画が仁の中で進み始める。ジョージがサインやチェキの字とは異なりあまりにも達筆だったため、ファンの間でゴーストライター（？）がいるのではないかと話題になるのは、仁も想定していなかった。
November 26, 2025 at 3:36 AM
bjq8m.bsky.social
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「初夢」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　 「いちふじ、にたか、さんなすびって見たことあります？」 「……鷹なら、見たことがある」 　誰が言い出したのか、初夢に見ると演技がいいらしい三つをジョージはあげる。年末やクリスマスの繁忙期前唯一の休日に、二人はベッドの上で横になっていた。しばらく二人きりで会えることはないから、次に会う時は初夢のタイミングを越しているだろう。 「暑くはなかったが、夏だろうな。俺は田園風景が道に佇んでいて、鷹が空高く飛んでいる夢だった」 「それだけ？」 「……それだけだ」 　人の夢の話なんかつまらないだろ、と仁は呟く。ジョージはつまらないと思っているわけではなく、武将になって鷹狩りをしたとか鷹に乗ってどこかに行くとか現実とかけ離れた内容を想像していたので、意表を突かれただけだった。ジョージはぽかんと開けた口を閉じると「総帥の話すことは全部聞きたいですよぉ、どんな夢見てるのかも知りたいです」と言う。仁の表情とは対照的に、ジョージはひどく明るい声で質問をする。 「その年はいいことありました？」 「……プリズムキングカップを、二連覇したな」 「さすがですぅ～♡ 僕も鷹の夢を見てプリズムチャンプ二連覇しちゃおっかな～なんて！」 　アハハハ、と声をあげてジョージは笑う。仁は自嘲気味にその笑いにつられると、唇を固く閉じた。ジョージは顔にかかった仁の髪を耳にかけながら目を覗き込む。 「今度、総帥が見る夢にはボクがいますから」 　一人寂しい思いをさせることはないですよ、仁が俺に特別をくれたときからずっと。ジョージは仁の唯一の一番になることを今も渇望していたが、特別を与えられている幸福感は十分にあった。仁が望むならなんだってやってやる、そんな思いは幸福感の中でふやけることもなく、強固に存在している。 「総帥と一緒なら、田舎の生活も悪くない気もしますよ」 　ジョージは目を瞑って稲を風が撫でていく中で佇む仁を想像する。鉄筋とコンクリートの硬さだけではなく、スポットライトの眩しさだけではなく、花のような鮮やかさだけではなく、やわらかな緑もよく似合っていた。ジョージがその輪郭を脳内でなぞっていると、仁は開口する。 「何を言っている。私は東京を出る気はない」 　感傷に浸ったようなジョージのセリフを一蹴すると、仁は鼻を鳴らして笑った。ジョージはうっとりと瞑っていたまぶたを開いて、丸い目で仁を見つめる。確かに、それでこそ法月仁だった。東京で一番すごくて、偉くて、高いところにいる男。 　ジョージは仁の前髪を頭に撫で付けるようにあげると、おでこにキスを落とす。 「初夢っていつ見るのが初夢なんですかね」 「一般的に一月二日の夜見るものだとされているな」 「年末でも初日でもなくてですか！？」 「俺に聞くな。知らん、そういうものだろう」 　仁はジョージの側頭部を掴んで押し戻す。仁の指の隙間を、ふわふわとした髪が通っている。そのまま頭を撫でてやると、ジョージの顔は綻んだ。 「ボクのスケジュールから考えると、三が日までまとまって寝る時間がないので初夢はいつになるのかわかんないんですよねぇ」 「……まぁ、頑張れ」 　ジョージは返事の代わりに仁を思いっきり抱きしめる。互いの肌の感触とあたたかさが十二月には不釣り合いで、ジョージと仁の記憶にこびりついていく。その記憶だけで、ジョージはクリスマスと年末と新年と三が日を精一杯働くのだった。
November 25, 2025 at 6:27 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「眼鏡」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「老眼か？」 　ファンレターを真剣な表情で読むジョージに、仁が声をかけた。ドアの入り口にもたれかかるように様子を見ていたらしく、服の肩のあたりにうっすらとドアの跡が残っている。 「冗談きついですよぉ～まだぴちぴちですよ、ジョージは」 　二、三歳とはいえ年齢の開きを感じることが増え始めているジョージはへらへらとした笑みを浮かべた。ジェネレーションギャップともいうべきか、高校生二回目の人間には若々しさがなくなっているというべきか。 　ジョージはファンレターを丁寧に箱にしまうと、ふたを閉じて机の端に置く。ふたには日付と番号。ファンレターの数も含めて厳重に管理している。 「レーシック手術をするなら、その分の費用は負担するし休暇も取らせるし腕のいい医者を紹介する……とこの前言ったろう」 「ボク小学生の頃から視力あんま良くなくて。眼鏡かけてないと落ち着かないっていうかぁ」 「伊達でもいいだろう？」 　ジョージはいつものようにすぐ口を開かずに、考え込んだ様子だった。 　実は、ジョージが回答に困っている理由は仁にうっすらわかっている。黒のアンダーリム。見覚えのある眼鏡に、仁は片方だけ口角をあげる。仁の予想があっているのであれば、それは従順に付き従ってくる生徒の執着具合を肯定するものだった。こいつがあの時エーデルローズにいたなら。仁はありもしない想像を始めた脳内を静止させる。いたからなんだっていうんだ、今は変わらないんだぞ。 　今、法月仁の恋人である高田馬場ジョージは立ち上がって言った。 「総帥だって、レーシックしてないじゃないですか。文章読むときモノクルつけてますもんね？」 「ああ。お前ほど必須ではないから手術はしていない。昔を思い出すからつけてはいないが……眼鏡も持っているぞ」 　仁がぱちん、と指をならすとメガネケースが壁から出現する。最近のシュワロビル、高機能すぎてほぼ魔法じゃろ、とジョージは思う。 「片方の視力が少しだけ悪いんだ、こっちには度が入っていない」 　折りたたまれた眼鏡を開いて、レンズを指さしながら仁は言う。ジョージはとっくに知っている情報だったが、生まれて初めて聞いているかのようにほえ～と感嘆したような声を漏らす。 「久しぶりにかけてみてくださいよ♡　総帥の眼鏡姿、生で見てみたいなぁ～」 　ジョージは仁が手に持った眼鏡を指さして、おねだりをする。仁ははあ、とため息をついて、眼鏡のつるを耳へと通した。 「……何か言え」 　押し黙ってしまったジョージを上目遣いで見つめながら、仁は眼鏡のブリッジを中指で押し上げる。鋭い視線がうっすら青みを消す透明のレンズ越しにジョージへと向けられる。 「……かわいいです」 　ジョージは頬を染めながらそういった。ひるんだ仁が眼鏡を外そうとする右手を、ジョージはつかむ。ジョージは右手で仁の腰を引き寄せて抱きしめると、唇同士が合わさる。眼鏡のつる同士がカツン、とぶつかる音がした。
November 25, 2025 at 5:05 AM
bjq8m.bsky.social
掲載許可ありです
写真撮りに行くもんですね
November 22, 2025 at 5:51 AM
bjq8m.bsky.social
今日は後輩にスマホのトモチケ見て「えっジョージ！えっjojin…⁉️」と言われ聞くと最近KOPにハマったらしく同カプ推しであることがわかりその後輩をはめた私と同じ構成のスマホ背面の友人が漫研で仁描いてるというから見に行って写真撮ってたらその本人と出会い（アイプチひまりちゃんのコスしてた）四時間くらい話してかわいいアクキーをいただきあまりにも最高　フォロワーで私のスペースをよく聞いているらしく大ウケ
November 22, 2025 at 5:50 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁なりの闇鍋
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「ジョー仁ワンライ「鍋」」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　こたつで鍋を囲む。 　法月仁に数少ない、経験のないことだった。 　 　ジョージは仕事から帰って車から出た時にぽろっと本音を口にした。 「うぅっ！　寒っ！　鍋でも食いてえな～」 「昨夜一緒に食べに行ったろう」 　仁は車から体を起こすときに差し伸ばされたジョージの手を握ると、ジョージは腰に手を添えてエスコートする。そのままジョージが車ドアを閉じると、車は走り去っていった。 「美味しかったですねぇ♡ あれも最高だったんですけど、こたつでぬくぬくしながらのやつも最高でえ」 「……なんだと？」 　仁が知りうる中で最も格が高く、最高級の味が良い店。それに並ぶ最高の庶民の料理だと？　仁のプライドが疼く。そんなに言うなら、見せてもらおうではないか。仁が不敵に笑うと、ジョージは余計なことを言ったことに気がついて顔を少しだけ引き攣らせる。 　 　ジョージの自室に仁が訪れたのは初めてだった。（仁の家に比べれば）質素で狭い玄関を通ると、こたつが彼らを迎えた。こたつの上にはみかんと、コンロが準備してあり（急いでジョージが持ち込んだ）その上にあるのは立派な土鍋であった。ジョージはバラエティーでいいところの土鍋を商品で得たことがある。その時はウケを取るためであったが、こんなことで日の目を浴びるとは土鍋も予想だにしていなかった。 「とりあえず鍋ってことで。ミルフィーユ鍋用意したんですけど」 　鍋の蓋を開けると、湯気とともに美しい白菜と豚バラの層が仁の視界へ飛び込んでくる。綺麗な丸さが薔薇のようで、仁は顔を綻ばせる。ミルフィーユと聞いて一瞬イメージされた甘さはだしの匂いで消えていった。 「味付けはプチッとするやつなんですけど～この前ご褒美でいただいたいい肉の賞味期限が近いので美味しいと思います」 　ジョージは上機嫌にこたつに身をくぐらせる仁に説明する。仁はこたつを知っていたしこたつに入ったこともあったが、テーブルこたつの経験しかなかったため地面の近さとその暖かさに驚く。掃除したてのこたつ布団はふわふわだった。 　二人で手と声を合わせていただきますをする。仁はうまいとは言わなかったが、何口 か箸を運んでいたのでジョージはほっとする。二人で鍋をつつくというよりジョージが仁の分を皿にとっていたが、互いにはふはふと鍋を食べる穏やかな時間が流れた。 　 　しばらくして、ジョージは過去と同じセリフを口にする。 「闇鍋にしましょうよ～」 「闇鍋とは、なんだ」 　知らないんですかぁ？　ジョージはふわふわ笑って、エンターテイメント性が高いが食材で遊ぶわけではないと説明して闇鍋の約束を取り付けたのだった。 「総帥目を瞑ってください！　その間に俺が食材入れます！　……はい大丈夫です！　次総帥お願いします！　よそうときと食べるときは危ないので目を開けます！　せーの、はい！」 　なんか芳しい香りがジョージの鼻を通り抜けていく。ジョージはぱちりと目を開けて、鍋の中身を覗く。 「え？　なにこの黒いの？　何入れました？」 「……トリュフ」 　トリュフ！？とジョージは叫ぶ。真っ黒い異臭を放つこれってもしかして全部トリュ フ！？ 「り、量多くないですか！？　総額いくら！？」 　何かを間違えたのか、と不安な顔つきになる仁に、ジョージは慌てて舵を切る。 「……こんなに高い鍋食べたことないですよお！　さすが総帥！　エンターテイメントの申し子！」 　ジョージは仁をおだてながら多量すぎるトリュフを鍋のふたへと避ける。これくらいだったらうまいじゃろ。ジョージはそう考えながら、トリュフのこれからの使い道について頭を働かせなければならなかった。 　ジョージはトリュフも仁の不安も取り除けたので、ふぅと息をつく。 「ジョージはおもちを入れました♡ あとチーズ♡」 「……ずいぶんと相性のいい組み合わせだな」 「食べ物は美味しく食べないと失礼じゃないですかぁ～♡ 闇鍋大成功ですね♡」 　仁はこくりと頷く。ジョージがよそうとトリュフと餅とチーズが加えられた味を楽しんだ。闇鍋という庶民文化も知れたしこういうのも悪くはない、と仁は思った。しばらくすれば、鍋をつつきデートの記念すべき第二回が決まる。
November 19, 2025 at 11:55 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁　プリズム天文学を採用しています
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「ジョー仁ワンライ「太陽」」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「本日はなんと二十五年ぶりの金環日食です！」 　自家用車内の小さなテレビから、可憐なアナウンサーが興奮気味に話している。 　仁が腕を組みながらそれを眺めた。のを、ジョージはニコニコしながら隣で見ていた。 　ジョージはこれからその金環日食のための特番収録に挑む。たまたまスケジュールがあった（と仁は言っていた）ので、ピックアップされたのだった。ジョージは仕事の合間に話せる嬉しさからか、ぺらぺらと口を回す。 「ガキの時、皆既日食だったかな？　は見たことあるんですよ。小学校の校庭にみんなで集まって。学校で配られた日食はうんたらかんたら～ってプリントと、黒いサングラスみたいなのを手にしてね。ミ……活発な女の子はジャングルジムの一番高いところから見ようって言ってきたんですけど、オレは地面から見ても変わんないだろうって断って。ジャングルジムのてっぺんまで登れなかっただけなんですけどね」 「お前、今の話……」 「わかってますって！　実年齢バレるかもだから公の場では言いません！」 　総帥のためだけの特別トークだＪＯＹ♡　といつものポーズを決める。仁はそれを横目で見ながら、足を組みなおした。 「ジョージ、総帥と二人きりで金環日食見たいなぁ♡」 　ジョージは仁の膝をゆっくりとさすってから、仁の手を握る。仁の手はなめらかで、爪の先まで整えられている。ジョージは膝の上の台本を避けて、握った仁の手を自分の膝に乗せた。 「お前、星なんて興味ないような顔をして……意外とロマンチストなんだな」 「あ、バカにしました～？」 　ジョージはちょけるように微笑むと、仁は半分否定をしながら笑う。星なんて興味なくても、仁と一緒ならなんだって見たい。仁と一緒なのが大切だけど、仁から命じられた仕事でそれがかなわないんだよな、とジョージは思った。 「次見られるのは十八年ぶりなんですって～！　その時は一緒に見たいですね♡」 「……十八年後も特番のゲストをやっているかもしれんぞ」 　ジョージはそれはそれで、と声をあげて笑う。総帥のそばにそれまでいられて、総帥が総帥であり続けているのなら、自分は馬車馬のように働きますよ。 　 　 　ジョージが日食の解説に適度にボケつつ適度に頷きつつ、特番収録は進んでいた。日食の瞬間は、スタジオではなく天文台の中継映像が流れることになっていた。日食はは じまりから終わりまで、五分間。その間、ワイプで抜かれる可能性は高いから表情管理は念入りに。スタジオの様子もたまに映るので、そのときはポーズを決めてボケる。 「いよいよ皆既日食です！」 　アナウンサーの言葉の後ＣＭに入ると、ジョージのスマホがけたたましく鳴った。 　えっ、この音の原因は一人しかいない。何があっても行かなければならない呼び出しに、ジョージは「一瞬トイレ行ってきます！」と走り出す。 　 「な、なんですか総帥っ！？」 　ジョージは上がった息を整えながら、スタジオの屋上を見まわす。総帥はシュワロビルからのいつもの景色よりはるかに低い空をバックに立っていた。 「カメラは持ってきたか」 「……はい！？　スマホなら持ってますけど、な」 　に、を言い切る前に仁はジョージからスマホをひったくる。 　かしゃ。 　仁はジョージの肩を抱いて、自撮りをした。そして、スマホを呆然としているジョージの掌にぽいっと投げる。 「さっさと仕事に戻れ。あと三十秒でスタジオに返されるぞ」 「は、はいーっ！」 　呆然とする時間も状況確認しながらときめく時間もないジョージは全速力でかけていく。開きっぱなしになっている重たい扉の前で立ち止まると、ジョージは走ったところをまた同じように戻ってきた。仁が想定外の動きに驚いているのに「一つだけ忘れ物しました！」と叫ぶ。仁は自分の手元を見て、ジョージのスマホがないか確認する。返したはずだ。そして顔をあげると、自分の唇に恋人の唇が飛び込んできた。勢いがあって歯の硬さを感じる乱暴なキス。仁が群青の目を見開くと、ジョージはにんまりと笑った。 「十八年後も日食の前でキスしましょうねぇ♡」 「早く行けと言っているだろうが！！！」 　ワイプにジョージが映るまであと十五秒。仁の怒号を背にジョージは走り出す。
November 19, 2025 at 8:52 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「ジョー仁ワンライ「犬」」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「マルチーズですかあ？」 　仁はジョージの声かけに驚いて、タブレットを勢いよく閉じる。 「なんの話だ」 「とぼけても無駄ですよ～ど・う・が♡ 見てたじゃないですか」 　はぁ、と仁はため息をつく。法月仁総帥たるものが仕事中以外の姿をこの男に晒してしまった。失態だ。 「総帥って猫派だと勝手に思ってたんですけど、犬派なんですねえ」 　ジョージはニヤニヤと口角を上げる。口の軽い男に弱味を握られたようで、仁はこめかみに手を置いた。ジョージは「優雅で高貴な感じが総帥にぴったりだと思ってたんですけど、逆に総帥が猫っぽいから犬好きなのかもしれないですね」と上機嫌に続ける。 「……動物は大抵好きだ。人間以外はな」 　一般的に動物は人間にカウントされないのにも関わらず、わざわざ付け加えるくらいに仁は人間全般を嫌っていた。人間には、身も心も醜い者が多すぎる。仁は総帥になってからは生徒を鞭打ったりして奔放に過ごしているものの、人生の中で他者に求められる他者を救うような振る舞いをし続ける疲弊していた。 　仁は動物が好きだった。毛のもふもふした、愛らしい生き物が。余談だが、魚││ア ロワナはスクリーン内で泳がせるほどに好きである。 　最近は生徒の成績があまり伸びず、エーデルローズの生徒を超えることが難しいとの報告に頭を悩ませていた。不足した部分はいくらでもある。それを補填するような完璧なレッスンのはずなのだ。完璧にこなせていれば。やはり生徒の質が悪い！　仁は苛立ちを感じたが、近くに手頃な叱れる対象がいなかった。そこで、かわいい動物動画の登場である。最近は若者向けに短い動画が流行っており、三〇秒ほどのかわいい犬の様子が巷では溢れていた。その、三〇秒ほどの暇を高田馬場ジョージに見られた。 「え！　じゃあボクは人間じゃないってことですかあ～犬？ネコ？それともハムスター？」 　ジョージは小首を傾げる。俺様キャラに加えてぶりっ子キャラもバラエティー受けが良いのではないかと仁は考える。 「お前、そんな小さく可愛らしくないだろう」 「かわいいと言えばボクじゃないですか？　マルチーズにも負けませんよ！」 　ジョージは歯を出してうなるように仁にアピールをする。仁はジョージのことを可愛がっているが、愛玩動物のようには思っていなかったので響かなかった。 「池袋エィスくんに総帥の犬っころって言われたことあって～その時はひどいって思っ たんですけどぉ、総帥にワンワン言って可愛がられてるようにはたから見えるからいいかなぁって！　だからボクは総帥のワンちゃんです！　なんでも言うこと聞きますよ！」 「……お手」 　ワン、とジョージは総帥へ手のひらを乗せる。そのまま差し出された手を包み込んで、跪いてキスをした。リップ音はしない静かなキスだった。数秒してからジョージの顔が見えて、仁はその目を見る。キラキラと光って、自分が視界に入っていることを喜んでいる。ドッグランでボールを取ってきた犬のような、期待した目をしていた。 　仁は何も言わずにジョージから自分の手を抜き取る。そして、頭の上に手を乗せて撫でくりまわした。ジョージの頭の丸みがわかるくらいに全力で両手を動かす。離されたときにはジョージのやわらかな水色の髪はぐしゃぐしゃになっていて、ジョージの顔は真っ赤になっていた。仁にそういうことをされたのは初めてで、ジョージの鼓動はドコドコと高なっている。 　仁はもう一度ジョージの側頭部に触れて、ハイダメージをなんとか修復した髪をすく。仁は犬を飼ったことはなかったが、もふもふしたものの暖かさを知っている気がして、鼻の奥がつんとした。仁が撫でているその表情を見て、ジョージは言う。 「……人間じゃないと抱きしめらんないんで、犬やめていいですか」 「私ははなからペットを飼うつもりはない」 　ジョージは仁を思いっきり抱きしめる。マルチーズを見ているものとは違う充足感が、仁を満たしていく。
November 19, 2025 at 5:35 AM
bjq8m.bsky.social
帯留はこれを選びたすぎた
November 15, 2025 at 10:49 AM
bjq8m.bsky.social
青薔薇とめちゃくちゃめちゃくちゃ悩んだのだが、小物がセルフで選べなくて黄色をぶち込んでくれる可能性も少ないため諦めた
November 15, 2025 at 10:46 AM
bjq8m.bsky.social
一着だけあって最高だった
左右は私から見たときに正しいです
November 15, 2025 at 10:44 AM
bjq8m.bsky.social
試し刷り来た！めちゃくちゃ助かるなこれ
November 14, 2025 at 11:42 AM
bjq8m.bsky.social
定刻発射‼️
November 12, 2025 at 4:29 AM
bjq8m.bsky.social
ジョー仁
November 11, 2025 at 12:33 PM
bjq8m.bsky.social
久しぶりにキンキラやったけどガチ勢減って新規増えてない？層入れ替わってる気がして面白い　相変わらず変なランキングで一位取れるのいい
November 7, 2025 at 11:05 AM
bjq8m.bsky.social
サークルのロゴできた
November 6, 2025 at 4:51 AM
bjq8m.bsky.social
ガチかわいい
November 6, 2025 at 3:26 AM