が、それがリアルで上手いもんだなあと感動するところだし、ゾフィーに限らず、起きた対立はどれも何一つ誤解を解くことはできないまま終わってゆくところが、鮮やか

宝塚版のシシィのこと、強い女だとは認識していたけど怖気を感じたことはなかったから、2025東宝でより人間としてのシシィのパーソナリティが多層化されて見えて面白かった。

これはつまり、得意とするところの哀の表現のみならず、皮の下に覆い隠した本性とも呼び得る少女のエリザの無邪気さとそれを死ぬまでか死してなお持ち合わせ続けていることへのおぞましさも併存しており、それが感じられて凄かったです。という感想。