『幸せへのセンサー 』
吉本ばなな 著
#Audible #読了

最近オーディブルで色んな作品を聞いています。
こちらは吉本ばななさんのエッセイ。
59歳になり思いが綴られています。
歳を重ねると分かること、若い頃なら出来たこと色々考えさせられました。
疲れていたら会いたくない人がいるってすごく分かります。
Xでブロックした人がいるのはなぜか？という箇所は共感しかありません。だからこそXでブロックした相手から見られるという改悪から逃れたいんですけどね。

私はどこのSNSに落ち着くのか、それとも辞めてしまおうか…
何事も疲れない程度がいいですね。

『化学の授業をはじめます。』　読了　

これすごく面白いです！
1950年代から60年代のアメリカにおいて、女性がまだ差別される時代。
どれほどの事が起きても主人公が自分を貫き生きる姿がかっこよすぎて最高でした。

料理は化学である。
化学の授業を通して女性たちの変化していく姿も良かった。

家族の話として良くて、ボリュームあるのに一気読みしてしまった

娘の成長した姿もぜひ読んでみたい

『夜露がたり』
砂原浩太朗 著　読了

砂原先生の新刊。
今作は初の短編集。

どの話も素晴らしかった！
江戸の市井の人々を通して、人の表裏や本質が描かれる。
驚くような展開で、胸が苦しくもなる。
だけど最後に感じるのは前を向く人々を通して感じる爽快感。
今作も素晴らしかった。
読み終えるのがもったいないと思うほど良かった。

『落雷はすべてキス』購入。
最果タヒさんのサイン入り！銀色文字が素敵

最果タヒさんの世界観にはいつも見失っていたものや、そんなものを感じる。明日からゆっくり読もう。

2本目
『カラーパープル』鑑賞

前作観たことがない。
ミュージカルとなりリメイク。
なんてパワフルな歌声！
そして踊りも素晴らしい。
でも物語は序盤から胸が締め付けられるほど辛い。
自分1人じゃ世界は変わらない。
だけど誰かの助けを借りれば、誰かの存在があれば人は変われる。
号泣しすぎて頭が痛くなるほど泣いた。
蔑んでも幸せにはならない。
原作読み始めたけど、10ページほどでもう辛くてたまらない。
読み終えたらまた映画館に行きたいな。
今までのミュージカル映画で一番好きかも。

今日の一本目
『ダム・マネー　ウォール街を狙え』

実話に基づく映画らしい。
この騒動全く知らないからこそ、これ現実に起こりうるの？というくらい熱い個人投資家とヘッジファンドの戦いだった。
一つのことを極めるってほんとすごい！
主人公のキティがいつも謎の猫のTシャツで、なぜか走っていて。
だからこそ普通の人っぽさがあり良かった。
みんなの力を合わせれば世界が変わるだと思うとワクワクした

明日から大阪中之島美術館で始まる『モネ展』の内覧会に当選して行って来ました。

ゆっくり鑑賞出来てモネだけの贅沢な展示を楽しんできました。音声案内もとても良かったです。

何よりグッズがどれも可愛すぎるんです。とりあえず今日は図録とブックカバーのみ。ブックカバーの色がたまらなく好きな色で本を読むのがさらに楽しくなりそうです。
図録読み込んでまた行きます。

『父がしたこと』
青山文平 著　#読了

江戸時代末期、藩主の手術を秘密裏に行おうとする。

父はいったい何をしたのか？
ラスト30ページで明かされる真実に言葉を失った。

父だけでなく母の物語でもある。家族の軸となる母の言葉の重みも素晴らしい。

こんな時代小説を読みたかったと心から思った

『漣の王国 』
岩下悠子 著

恩田陸さんの帯文が良すぎて買ってきたのですが、めちゃくちゃ面白かったです。
色んな事柄が何層にも重ねられていて、全く真相が見えなくて最高でした。
今月読んだ本の中でも最高の一冊

『山梔』
野溝七生子 著　読了

1926年発刊され、復刊。
初めて読んだが、読書を愛する少女の心の揺れが瑞々しく語られ心掴まれた。
会話のやり取りや、文体が好きすぎてたまらない。何より古さを感じない。

尾崎翠と並べて語られる作家とのことだが復刊に感謝しかない。全集も復刊されないかな。尾崎翠もまた読み返したくなった。
読んでいて自然に泣いてしまうほど心掴まれ離してくれずしばらく余韻を楽しみたい

『更科日記』
江國香織 訳

江國さんの現代語訳でとても読みやすい。
本の世界に憧れる少女。
そんな上手く行くわけもない。
夢のお告げを怠けて後に後悔したり、平安時代の日記として読んでいるのに今書かれたような瑞々しい日記に思えてくる。

『夢ノ町本通り　ブック・エッセイ』
沢木耕太郎 著　

30年分のブックエッセイ。
沢木さんの文章を読んでいると自然に落ち着く。熱量高く書かれている訳ではないのに紹介されている本が読みたくなる。沢木さんの読書量に驚く。
『檀』『凍』『キャパ』あたりをまずは再読したい。

大阪紀伊國屋梅田店の話が印象的。よく行く書店なのでより身近に感じる。
本を手放すところではこんなにも執着せず手放せるのかと思う。いつかまた読むかもと手放せない本が沢山あるので、今年は私も読み直して手放すことを考えたい

昨日、映画『ナポレオン』観ました。
英雄でも悪魔でもなく、ただの人間として描かれていて今までのイメージが変わりました。

『星を編む』
凪良ゆう 著　

小説現代に掲載された、『汝、星のごとく』のスピンオフ三篇。
小説現代で読んできたが、この作品が好き過ぎて読み終えたくなかった。

それでもやっと最後の『波を渡る』を読み終えた。
スピンオフというよりも続編のような終わり方。
この作品について、色んな意見をSNSで目にし、否定的なコメントもTwitter書かれた。
誰かにとっての普通や、正義が正しいだなんて誰が決めるのかと思ってしまう。
他人から見たら私も間違えている人間かもしれないが、幸せに生きている。
他人を批判して得られるものなんてない。この本を読んでいるとそう強く感じた。

昨日は映画「シチリア・サマー」観てきました。

人々の嘲笑や噂により傷つく2人。
好きな人に好きと言えない時代。それがただ同性だからだ。
美しすぎる彼らの夏。そして悲劇。真相は分からないというが、世の中を動かすことになったきっかけとなる事実に基づく映画。

でも悲劇が起きないと世の中が変わらないという不条理をどうしても考えてしまう。
美しいシチリアの夏。
花火を見上げる2人が心に残る。
今年ベスト級に心に残る作品。